FT-857受信感度低下の修理

 久しぶりにFT-857の電源を入れてみると、受信感度が低下していて、UVHFの受信はできない、HFは辛うじて受信できる状態、問題ないのはFMWIDEのみでした。

 色々なサイトで調べてみると同じような現象は起きているようで一番多いのは455Kセラミックフィルターでした。eBayでは、このセラミックフィルターがセットで販売されている様子も見かけられるし、修理情報でもyoutube等で投稿されている。先ずは。この部品に絞り込み修理を行うこととする。

1.修理にあたって工夫点

(1)部品確認、購入

   ① 部品品番確認は、プリント基板の実物の刻印からYAESUに確認した。

     まとめると次のとおりです。

     プリント基板の部品刻印  メーカー品番

     TOKO A55EJ ーー>  H3900587

     TOKO A55HL ーー>    H3900588

                    TOKO A55GK -->    H3900589

  ②販売店へ注文

   販売店へ見積依頼し、翌日には見積書をメールで受け取りすぐに注文する。

  ③注文部品の受領

   各フィルター部品の袋には以下の記載がされていた。合わせて合計800円(税抜き)

   H3900587 セラミックフィルター LTM455EM-A  

   H3900588 セラミックフィルター LTM455HW-AD

   H3900589 セラミックフィルター LTM455GW-A

   

 (2) 修理 

       ①分解手順

   Web上で英語版サービスマニュアルを見つけ、参考にし、何とか基盤が取り出すことができた。

   やはりマニュアルがあれば、効率が良い。

修理前

 蓋を開けてみるとフィルターに白い粉、やはり怪しい状態が確認できる。

苦労したこと

 はんだ吸い取り線で何度も繰り返し、少しずつはんだを吸い取るがなかなかフィルターの5pinの足を抜き取りにくいかなりの回数ではんだを吸い取り、何とか外すことができた。

 熱を逃がしながら行わないと基盤を傷めそうで、ハラハラしながらの作業でした。

部品交換後の基盤の様子と確認

 組み立て後、受信感度を確認する。HFのSレベル、144MhzのSレベルもよく振れて、受信感度の回復を確認しました。